2024年8月にこの世を去ったアラン・ドロン。彼が出演した異色の西部劇であり、三船敏郎、チャールズ・ブロンソンという大スター二人と共演した娯楽大作『レッド・サン 4Kデジタルリマスター版』が、2025年1月3日(金)より公開されることが決定した。本作は1971年以来、初のリバイバル、初の4Kデジタルリマスター版での公開となる。
映画創成期以来、脈々と続いてきた長い西部劇の歴史の中で、いきなり大型ハリケーン級の爆風を巻き起こしたのが『レッド・サン』だ。主演は『七人の侍』(54)はじめ日本映画界のレジェンド、三船敏郎。『狼よさらば』(74)などアメリカン・アクションの第一人者、チャールズ・ブロンソン。そして今年逝去したフランス一の名優、『太陽がいっぱい』(60)のアラン・ドロン。日米欧を代表する男の中の男、史上最強の3大スターが荒野を舞台にまさかの大集合。「007」シリーズの名匠テレンス・ヤング監督がメガホンをとり完成したこの驚愕作が、4Kデジタルリマスター版の鮮明な映像で2025年新春、スクリーンに復活する。
当時50歳の三船が演じるのは武士道精神を体現する侍、黒田重兵衛。英語と日本語を使い分け、西部劇に初めて登場する侍役を圧巻の存在感で演じる。ブロンソン演じるのは黒田と奇妙な友情を育む強盗団のリーダーで、豪快で快活な男リンク。そしてリンクの相棒であり、彼を裏切る本作の悪党、ゴーシュを悪魔的なまでにクールに、美しく演じるドロン。彼は三船自身からの依頼で特別に出演を決めたという。共演は「007」シリーズの初代ボンドガールのウルスラ・アンドレス。また、ロケ地であるスペインの広大な景色、スター3人のアクションをダイナミックにとらえるのは『美女と野獣』(46)、『ローマの休日』(53)、『ベルリン・天使の詩』(87)などで知られる名キャメラマン、アンリ・アルカン。『アラビアのロレンス』(62)、『ドクトル・ジバゴ』(65)をはじめ、数々の映画音楽を手がけたモーリス・ジャールの美しい旋律が男たちの物語を彩る。
こうして世界中の多彩な才能が集結し、一般的な西部劇、侍映画では絶対に起こりえない魅力的な化学反応が生じる映画となった。交錯する異文化、男たちの闘いと友情、侍とカウボーイが並んで荒野を駆けまわる勇姿、何よりも三船敏郎、チャールズ・ブロンソン、アラン・ドロンという時代を築いたスター3人が一堂に会することの奇跡のような映像。まさにお正月にぴったりの『レッド・サン 4Kデジタルリマスター版』史上最高の男たちによる最高の娯楽大作が新春、日本を照射する!
1/3(金)よりシネマート新宿、YEBISU GARDEN CINEMAほか新春ロードショー!